いのちのかたりつぎ キャストアンケート② 熊谷コウ

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1月17日をもって、いのちのかたりつぎ公演が、仙台・鎌倉公演ともに無事終演致しました!ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!!

さて、本公演のキャストの方々には、東日本大震災から10年という節目を迎えたいま、震災を”語り継ぐ”ことをどう捉えて公演に臨んでいるのかということについて、事前にアンケートを取らせていただきました。
いのちのかたりつぎキャストが、どのような想いを胸に舞台に立っていたのかということに目を向ければ、また違った目線で、いのちのかたりつぎをお楽しみいただけるかと思います。

キャストアンケート第2回目は、岩手県陸前高田市在住の熊谷コウさんです。

Q1. 震災前、震災後、現在を経てあなたや社会はどう変わったと思いますか?

震災前まで、海は恵みを与えてくれ、人々の憩いの場であると考えていたが、大きな一つの自然であることを強く意識した。
同時に、いのちがあっという間になくなるものであることも理解した。
その中で、人々が国境を越えて支え合える関係にあることも知ることができ、支え合うべきだと思った。
東日本大震災後にも、各地で自然災害が起きていたが、「以前助けてもらったから、今度はこちらが助けたい」といった考え方が見られた。
震災後、都道府県や国を越えて人々の繋がりが強くなったように感じる。

Q2.かたりつぐということをどう考えていますか?また、かたりつぐ上で何が大事だと思いますか?

当事者(語り部)が自身の体験をかたりつぐというところには、良くも悪くも直接的すぎる部分があるように思う。
しかし、本作品は、現実を元にした作品ではあるが、架空として、舞台として人々に伝えていくことは、より広くかたりつぐ一つの手段であると考える。

Q3.熊谷コウさんが次世代にかたりつぎたい、伝えたいことは何ですか?また、どんな人にかたりつぎたいですか?

子供達に、大きな地震が起きたら各々が家に戻らず高台に逃げる(津波てんでんこ)、逃げたら人々と助け合う、ということを伝えたい。

Q4.東北の食べ物、景色、人柄など、「ここが良い!」というところはどんなところですか?

海藻や魚介類が多く取れ、どれもとても美味しい。
人々も、(口調は荒いかもしれないが)とても優しく、祭りなどを通して地域の人々に繋がりがある。

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