子どもたちの心に生き続ける物語と情熱をお届けします。
【制作団体名】
みんなのしるし合同会社
【種目】
ミュージカル
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「文化芸術による子供育成推進事業 巡回公演事業」とは?
文化庁が選定した文化芸術団体が、学校の体育館や文化施設でオーケストラ、演劇等の巡回公演を行います。本公演前に文化芸術団体が実施校へ赴き、鑑賞指導や実技指導を行うワークショップでは、公演の鑑賞や児童・生徒との共演をより効果的なものとすることができます。普段授業などで使っている体育館が、工夫次第で素晴らしい舞台へと変わっていく様子を体感することができます。(文化庁Webサイトより抜粋)
「いのちてんでんこ」
「生きる」「生きたい」。
一人一人の思いは重なり、命を謡う祭りとなる。 その祭りは、演じる人、観る人、すべての人を勇気づけ、今を生きる力となる。その力に満ちた今を重ねることこそが、未来を創っていくのだ。
亡くした命、今を生きる命、これからの命、小さな集落だからこそ出会えるいくつもの命に触れて、
若者は、自分の中に流れる祖先から受け継いだ「祭り」に気付き、ひとつ階段を登る。
現実とフィクションが、死者と生者が、過去と現在と未来までもが、入り混じる。
東北三陸沿岸を舞台にした、祖先から受け継いだ知恵を次の世代に伝えながら、これからもこの土地で生きるためのミュージカルが、「いのちてんでんこ」なのだ。
今までの芸術鑑賞会で頂いた感想をご紹介します。
震災について色んなことを感じました。3月11日はまだ2歳だったのであまり覚えていないけど、演劇を通して人の生死について知ることができました。(中学生)
津波のことはテレビで見たことがあったが、本当に東北であったことを知ることができた。ミュージカルで本当にあった出来事をここまで感じ知れるとは思わなかった。命のこと、いざという時のことをふだんから家族と話し合っていきたい。(小学生)
私は震災の時、まだ幼稚園でした。今回の作品を見て、改めて役者さんのセリフから震災や津波の恐ろしさがとても伝わり、改めて生きるということを考えさせられました。諦めなければ、道は開けることをこの物語から知ることができました。涙が止まらなかったけれど、終わったら元気が出ました。(中学生)
皆さんの表情や演技に圧倒させられました。すごかったです。歌のパワーと、躍動する踊りをみて震えました。(中学生)
おもしろかったです!表現の仕方が変わっていておもしろかった。曲をきいてるとき鳥はだが立ちました。次は、ぶたいでみんなといっしょにおどりたいです!(小学生)
この作品を見た後、家に帰って「何かあったらそれぞれにげて、ここで会おうね」と話し合いました。自分の命をまず守ること。そして、どんな苦しいことがあってもあきらめず立ち向かうことが大事だと知りました。家族に見てほしいと思いました。(小学生)
映像を上映しながら
集落を一つに繋げる祭や芸能を説明します。
岩手の民謡・民舞をベースにした
”こっつぁこ”の共演に向けて稽古します。
短いお芝居を体験しそこから感じたことを模造紙に描きます。
模造紙から、文字や画像をデジタルで抜き出し、公演のワン・シーンを彩ります。
震災復興は、まだ終わってはいません。
いや、いつまでも終わることはないのかもしれません。
人々が受けた傷は、永遠に消えはしないのですから。
だからこそ、
この体験を「いしずえ」として次の世代に伝えていくことこそが
本当の意味での復興なのではないかと思い、
この舞台を制作しなければ、という気持ちに至りました。