いのちのかたりつぎ キャストアンケート① 松本莉奈

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1月17日をもって、いのちのかたりつぎ公演が、仙台・鎌倉公演ともに無事終演致しました!ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございました!!

さて、本公演のキャストの方々には、東日本大震災から10年という節目を迎えたいま、震災を”語り継ぐ”ことをどう捉えて公演に臨んでいるのかということについて、事前にアンケートを取らせていただきました。
いのちのかたりつぎキャストが、どのような想いを胸に舞台に立っていたのかということに目を向ければ、また違った目線で、いのちのかたりつぎをお楽しみいただけるかと思います。

キャストアンケート第1回目は、福島県楢葉町出身の松本莉奈さんです。

Q1. 震災前、震災後、現在を経てあなたや社会はどう変わったと思いますか?

性格が変わった。
元々はただ真面目。
一回こもった後の爆発。
よくも悪くもいろんな人と出会い、いろんな場所にいき、世界が広がって、自分を破るようになった。
変わった、という言い方は
人の悪い部分もいい部分も見えるようになった。
元々は小さい地域であったかい所で育った、
中の人も外の人も原発のことを悪くいう
反対に、どうにか元気付けようとする人の存在も知った。
本当にその中に持っているものが見える世の中になったんだな。

Q2.かたりつぐということをどう考えていますか?また、かたりつぐ上で何が大事だと思いますか?

難しい。
伝えていくべきものではもちろんあるとは思うが、それをあまりに意図してやりすぎるのは
震災後に活動に参加して、取材をされる機会があった。
どういうことを伝えたいか、というメディアの意図に沿ったものしか答えられないならやりたくない
いろんな意見があるんだよっていうことひっくるめて伝えて行きたい。
これが正解だよ、というようなかたりつぎかたはしたくない。

Q3.松本莉奈さんが次世代にかたりつぎたい、伝えたいことは何ですか?また、どんな人にかたりつぎたいですか?

被災を経験した人に見て欲しい。
溜め込んでる。
それを、いろんな葛藤をさらけ出してる私たちを見て、そこでストレスを吐き出して帰ってもらえるといい。
溜め込んでるものを話すだけで、少し楽になる。
それができない人が、私たちが話していることを見て、自分も話しているような気分になって、あるいはこれをきっかけに人に話したりしてみて欲しい。

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