三陸鉄道が走る三陸沿岸の「営み」をテーマに、
自然・食・人・生活・芸能…
そして、震災の記憶を未来までずっと伝えたいと思う
勇猛果敢なWEB番組です。
編集便り
2月、雪の舞う大船渡で、
「三鉄の車窓から」#0の撮影は始まりました。
三陸鉄道、南リアス線。
東日本大震災により、大きな被害を受けながらも、レールを繋げ、復旧を果たした鉄道です。
震災前は、三鉄・盛駅から大船渡、気仙沼方面へ続くJR大船渡線にも線路は繋がっていました。夏期にはリアスシーライナーという三陸鉄道の特別車両が沿岸を八戸から仙台まで走っていたこともあるそうです。
三鉄は今も昔も三陸沿岸をつなげる鉄道です。
今回、#0の舞台は、三鉄・盛駅から少し南の、
大船渡駅周辺にある床屋さんです。
震災から間もない頃、被害の大きかった駅周辺。
他に何もない中、「バーバーニュー清水」という辺りをにわかに照らすような、にぎやかな床屋さんがオープンしました。
仮設の建物を、アーティスト、ミヤザキケンスケさんがキャンバスにして絵を描き、様々な人が集った場所です。
震災から6年の節目。そんなニュー清水も、ついに仮設から本設へ移ることになりました。
賑やかだった仮設での営業はおしまいになり、新たな店舗での営業が始まります。
そして、2月12日、営業の終了日に撮影をさせて頂きました。
大きな被害をうけた、駅周辺。今あたらしいまちびらきに向けて、建設が進んでいます。
ニュー清水だけではなく、仮設住宅も、仮設店舗も本設へと移る時期になっています。
変わる営みのかたちと、変わらない心。
リアスシーライナーの乗り入れていたころとは違う景色。
生まれるあたらしい大船渡。
今の景色を、ここに少しでも記していきたいと思いながら、編集させて頂きました。