ミュージカル「シシ」への距離④「仙台セントラルホール」と「誰も知らない劇場」

Staff blog 公演情報 記事

こんにちは!

みんなのしるし 、制作担当の都甲です。

私が暖冬だ、暖冬だと騒いでいたら、関東では雪が降るようですね。。。

ちなみに今日の宮城県は快晴であります。(暖冬継続中)

劇場下見に行ってきました!ちなみに髪を切りました。

今日は、ミュージカル「シシ」の会場となる「誰も知らない劇場」のご紹介をしたいと思います。

仙台の文化を語る上で外せない、歴史のある空間で公演ができることを嬉しく思います(^^)

日乃出セントラル劇場

この劇場は、1979年「日乃出セントラル劇場」として仙台駅から1本の商店街・クリスロード沿いにオープンしました。

当初はユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ 専門の封切館として経営を成り立たせ、当館最大のヒットは『シンドラーのリスト』(1994年)で、同年の来館者は10万人を超えたそうです。

ちなみに席数は154席ですので、10万人が来るには…年間に650公演がフル満席の計算です!

すごい。。。地方でそんな映画館、今では想像がつきません。。。

スティーブン・スピルバーグの名作ですね。

仙台市内のみならず、宮城県内の多くの人の憧れの劇場だった「セントラル劇場」。

私の住む石巻でも、「セントラル劇場」と言えば年配の方でもご存知の方が多いです。

仙台の商店街でお買い物をして、セントラルで映画を見て帰る。

…そんなデートが定番だった時代もあったのではないでしょうか!

仙台セントラル劇場と桜井薬局セントラルホール

しかし2002年にはシネコンの進出などにより来場者が激減し、休館に追い込まれます。

同年「仙台セントラル劇場」として復活したのち、ビルのオーナーである桜井薬局に命名権が移り、「桜井薬局セントラルホール」と名前が変わります。

上映ラインナップをミニシアター中心へと変えて、舞台挨拶イベントなども行われました。根強い映画ファンが全国から集まる映画館へと変化していったのです。

壁には映画関係者のサインがびっしり

映画の他には落語芸術協会主催の「魅知国(みちのく)仙台寄席」などが行われたり、「仙台短編映画祭」「UNHCR難民映画祭」の会場になるなど、単なる映画館の枠を超えて仙台の文化の牽引役としても、重要な役割を果たしました。

2011年3月の東日本大震災で被災し、一時休館したものの、4月末からは再び営業を再開しましたが映画離れの加速は止まらず、2018年6月に閉館が決定しました。

2018年時点では、仙台市唯一の地元資本の映画館だったそうです。

2019年、そんなセントラルホールが小劇場としてリニューアルオープンしました!

この度ミュージカル「シシ」の会場となる「誰も知らない劇場」です。

数々の映画を上映して来た歴史ある空間をリノベーションし、「伝統と革新の調和」をテーマにしてレトロモダンな空間になりました。

座席のシートは当時のまま使用されており、他の劇場とはちょっと違ったリラックス空間で、公演がお楽しみいただけます。

宮城の伝統と仙台の文化。

この2つが融合して行われるミュージカル「シシ」が宮城県、東北を代表する演目となっていく日を目指して、その第一歩目をこの「誰も知らない劇場」で踏み出します。

劇場の歴史や空間の力もお借りして、「シシ」を素晴らしい演目にしていくべく、日夜奮闘しております。

どうぞ引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします!

関連記事